農業と経済 2016年6月号 第82巻 第7号

目次

◆第1部 日本の食はどう変わったか
世界遺産にも登録された「和食」。世界での評価が高まる一方で、足下の国内での食生活は大きく変わってきている。その実態は!?
1 日本の〈食〉の概念と食生活の〈型〉―フランスとの比較を通じて 戸川律子
2 子どもの食の現状と食育の実践 東あかね
3 大学生の食生活の実態―写真撮影法を用いて 角田由貴乃
4 高齢者の食と健康―食料品アクセス問題の視点から 高橋克也
〔コラム〕 消費で終わらせない、食を届けるしくみ―「食べる通信」拡大の秘密 本誌編集部(越道京子)

◆第2部 何が食文化を支えているか
食生活は変化しても、その基盤にあって日本の食文化を支えているものとは何だろう。「和食」が「和食」であり続けるために、何が求められているのか。
1 食文化論の脱皮のために 藤原辰史
2 日本の食文化はどう支えられているか―農業生産とのつながり 工藤春代
3 食品産業からみる戦後の食文化―消費関係に着目して 清野誠喜
4 日本の食文化を未来にどうつなげるか―ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」
〔コラム〕和食料理人と連携した和食給食普及の取り組み 農林水産省食料産業局食文化・市場開拓課和食室

東西南北 日本人は「和食」を取り戻せるか 新山陽子
【全国農業コンクール優秀事例から】
6次産業化と女性力を活用した地域活性化―年中“夢求”の農業ビジネス 有限会社 シュシュ 代表取締役 山口成美さん(長崎県大村市) 大渡優子
【ブックガイド】
 服部信司 著『アメリカ2014年農業法―収入保障・不足払い・収入保険の3層構造』 成田喜一
 阿部希望 著『伝統野菜をつくった人々―「種子屋」の近代史』 前田知里
【農業系・地域系学部の最前線】挑戦し続ける人材育成のために 高知大学 地域協働学部(地域協働学科) 上田健作
【ワールドリポート―世界の最新農産物事情】思いがけない春高相場が出現した、シカゴの穀物市場 岩﨑正典【研究動向】グローバルフードシステム、地域産品の保護、高齢者の食料品アクセス・食生活 野々村真希
【今月の農林統計】平成28年集落営農実態調査結果の概要 河津 豪
農政談義 大柿好一

表紙写真:表紙写真:滋賀県大津市の牧農場で、地元農家の指導を受け田植えをおこなう龍谷大学農学部の学生たち(提供:香川文庸)

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