農業と経済2013年4月臨時増刊号 第79巻 第3号

食のシステム・クライシス ―穀物価格高騰は何をもたらすか

目次

I 総論 マクロ経済に翻弄される21世紀の穀物相場
1 食料危機はほんとうに起こるのか?
―金融に翻弄される21世紀の穀物相場 川島博之
2 国際食料価格高騰と食料危機論争の是非 加賀爪優

II 国内市場への影響
1 国際農産物相場の変動が国内市場に及ぼす影響 新山陽子
2 輸出国の価格が最終製品価格に波及するプロセス
―飼料原料価格の畜産経営への影響 中島 亨
3 食料危機による穀物価格高騰と
日本における加工食品への価格転嫁の状況 小島泰友
4 穀物価格高騰を消費者はどうみているか
―生活クラブ生協のとりくみをとおして 加藤好一

III 世界の穀物供給体制
1 世界の穀物供給体制はどう動いてきたのか? 岩崎正典
2 エタノールとトウモロコシ需給―アメリカの現状 三石誠司
3 EUにおけるバイオ燃料が農産物需給に与える影響 小泉達治
4 中国の大豆輸入と世界の需給 茅野信行
5 急成長した黒海沿岸地区と世界の穀物需給 長友謙治
6 米需給は安定したか―アジアを中心にした供給体制 谷萩眞一

IV 途上国の食料安全保障と国際農産物価格の高騰
1 総論 国際食料価格の高値基調期における
途上国の対応と食料安全保障 池上甲一
2 国際価格の高騰は人口大国に何をもたらしたか?
―2007、08年のインドのコメ禁輸とバングラデシュへの影響 須田敏彦
3 トウモロコシの国際価格高騰と食への影響
―NAFTA下のメキシコにおける「主食」の行方 村瀬幸代
4 国際価格高騰の中で輸出増大をうかがう南米地域 清水純一
5 西アフリカ・北アフリカにおける食料問題と構造的危機 末原達郎
6 東アフリカの食糧問題
―エチオピアとソマリアにおける「危機」の構図 松村圭一郎

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