農業と経済2008年12月号 第74巻 第14号

東西南北
　食料危機にみる時代の転換　古沢広祐

特集　食料危機に直面する世界と日本――存在感を増す発展途上国
第1部　食料価格高騰と国際社会の対応
・食料サミットと国際機関の対応　久野秀二
・WTO、日本は何を訴えるべきだったか　小池恒男
・アフリカ農業への開発援助と日本の役割　西牧隆壮
・東アジア地域の食料安全保障――コメ備蓄構想への日本の貢献　鈴木宣弘
・WTO交渉で発言力を高める発展途上国　千葉　典
第2部　発展途上国で何が起こっているのか
・アジアのコメ騒動とその教訓――インドネシア、フィリピンの事例から　福井清一
・食料増産・輸出規制に乗り出した中国　池上彰英
・南アフリカにおける「共生」と「食糧増産」の課題　津山直子
・アフリカで求められる「緑の革命」　若月利之
【コラム】
・トウモロコシ価格高騰と食料安全保障――タンザニア小農民による価格変動リスクの回避戦略　辻村英之
・連帯を広げる世界の小農運動――ビア・カンペシーナ　真嶋良孝
【全国農業コンクール優秀事例から】
赤城高原から全国の仲間と広域連携――全国ネットで農産物の周年安定供給をめざす　株式会社「グリンリーフ」代表取締役　澤浦彰治さん（群馬県）　岡　貢
【ブックガイド】
出村克彦・山本康貴・吉田謙太郎編著『農業環境の経済評価――多面的機能・環境勘定・エコロジー』　矢部光保
甲斐諭著『食農資源の経済分析――情報の非対称性解消をめざして』　胡　柏
福井県立大学・team4429とその仲間たち編『お～！　イノシシ――team4429と考えるこれからの鳥獣害対策』　網中奈美江
矢内諭編著　佐藤直由・佐藤利明・石沢真貴著『自立・交流する中山間地域――東北農山漁村からの地域デザイン』　橋口卓也
【研究動向】
農林業を中心とした持続可能な社会の形成を目指して　森本英嗣

グラフでみる白書（食料・農業・農村／森林・林業／環境）　農林水産省・林野庁・環境省
今月の農林統計　東　洋也
農政談義　大柿好一
最近の文献・研究動向主要文献リスト
2008年『農業と経済』総目次