農業と経済2008年7月臨時増刊号 第74巻 第7号

低炭素社会と農林業――地球温暖化にどう立ち向かうのか
I　地球温暖化対策をめぐる世界の潮流と国内対策
１　地球温暖化問題と持続可能性―虚構の商品から現実の市場へ　中村尚司
２　地球温暖化と農業生態系とのかかわり　陽　捷行
３　IPCC第4次評価報告書から低炭素社会へ　植田和弘
４　京都議定書―次期枠組み交渉の行方　早川光俊
５　日本は地球温暖化防止にこう立ち向かう―京都議定書目標達成計画とその実施方策　谷貝雄三
６　京都議定書目標達成計画の問題点　大島堅一
７　「2050日本低炭素社会シナリオ」の意義とその実現条件　青柳みどり
８　自然との調和による人類持続への道　内藤正明・荒田鉄二

II　低炭素社会に貢献する農林業を目指して
１　農林水産省における地球温暖化総合戦略　村山牧衣子
２　気候変動枠組条約第13回締約国会議等の結果及び森林関連の議論について　赤堀聡之
３　エネ多消費・炭素排出増大型食システム、農業の帰趨　久守藤男
４　フードマイルズから見る日本の食と農　谷口葉子
５　農林業にとって地球温暖化のどこが問題なのか
　　1　食料生産と水　小林慎太郎
　　2　森林生態系　石塚森吉
６　有機物循環による低炭素型農業への道筋　楠部孝誠
７　地球温暖化に立ち向かう水田稲作
　　1　メタン発生を抑える水田稲作　八木一行・齋藤　隆・三浦吉則・村松康彦・犬伏和之
　　2　炭素貯留能を強化する水田管理　若月利之
８　持続可能な森林管理は気候変動を緩和する―森林がかかわる二つの気候変動問題　太田猛彦
９　森林認証と低炭素社会　大田伊久雄
10　「ポスト化石燃料」時代と第一次産業　倉阪秀史

【コラム】族生する低炭素社会への胎動
・木質バイオマスの可能性と課題　萱嶋　広
・国内森林資源の利活用と中山間地域の再生　田中和博
・農業機械の省エネ運転　後藤隆志
・施設園芸と低炭素社会　飯尾　歩
・BDFのガソリンスタンド　青山裕史
・ミニ水力発電による地域おこし―くるくるエコプロジェクト　傘木宏夫